ほかの子たちも見つけたみたいで、会場がまた一段と騒がしくなる。
「それがあなたの部屋番号です。
鍵は各部屋に置いてあります。
集会はこれで解散になりますので、どうぞ荷物を持って部屋に向かってください」
そういわれると、みんな仲のいい子に近寄ってお互いの封筒を見せ合う。
でもあたしにはそんな子いないので……流れに乗って一人で向かおうとしたら。
「キミ。大丈夫? 一人で。
また迷子にならない?」
……天使が舞い降りた。
集会では、席が斜め後ろの後ろの後ろの隣で、それなりに近い席だったから、終わってから来てくれたのかもしれない。
「あ、ありがとう!」
軽くからかわれた事に気づいてはいたけれど、可愛いので全然OK。