「ごめんね2人とも。


今から言うことなんだけど・・・


空来には言わないで欲しいんだ」



空来には言わないで欲しい


安藤が今から言うことが


どんなことなのか全く想像がつかない。


空来にとって良いことなのか


悪いことなのかすらも分からない。



「私、病気なの」


「「え?」」



春馬とハモった。


だって、いきなり“病気”って


そんなこと言われても分からない。



「詳しいことは話せないんだけど


運動会の数日後には学校に行けなくなる」



いつも明るくて笑ってる安藤。


でも今は全然違う。


辛そうに泣くのを我慢してるみたい。



「こんなこと話されても困るよね。


でも・・・私がいなくなった後の


空来がすごく、すごく心配なの」