昼休み、俺は空来と一緒に


空来の家族を探している。


とは言っても俺は空来の家族の顔を


知らないから空来が探してるんだけど。



「空来!こっちだよー!」



空来が見ている方向とは反対側から


空来を呼ぶ声が聞こえた。


でも、空来は気付いてないみたい。



「空来、呼んでるみたいだけど」


「え?あ・・・!お姉ちゃん!」



なるほど、お姉さんか。


空来にはお姉さんがいるんだ。


知らなかったな。



「もしかして、田中くん?」


「あ、はい!田中蒼海です!」



自己紹介をしたら


何故かじっと見られた。


俺の顔に何かついてるかな?



「あー、なるほどね。


そういうことかぁ・・・」


「え?」