空乃は家に帰らないといけないから


駅から歩きながら話すことにした。


空来と空乃はすっかり仲良しになってる。


会わせて正解だったね。


空乃の笑顔が見れて良かった。



「お兄ちゃん


友達がくれたことにした方が良い?」



さっき渡したプレゼントに


視線を落として空乃は言った。


父さんと母さんのことを


心配してるんだろうな。



「うん。ごめんな空乃」



俺がもっと良い子だったら


空乃にこんな思いさせてないのに。



「お兄ちゃんは悪くないもん!」



そんなこと言ってくれるのは


空来と空乃だけ。


やっぱり2人はよく似ている。



「空乃、ありがとね」