空来は、空と同じ。
俺に毎日違う景色を見せてくれる。
「ごめんね、終わったよ」
教室で待ってた俺にかけられた声。
空来の声だってことは
顔を見なくても分かる。
「お疲れ。女子、気合入ってるね」
空来は授業が終わってすぐ
運動会のダンスの練習に行った。
でも、こうして約束の時間の
10分前には戻って来てくれた。
確か昨日も10分前に来たよね。
「ダンス難しくって・・・」
「そっか。じゃあ、行く?」
空来が頷いたのを確認して
鞄を持って教室をあとにする。
今日は俺の妹、空乃に昨日買った
誕生日プレゼントを渡すんだ。