田中くんは私の言葉を目を丸くして


聞いていた。


私の気持ち、少しは伝わったかな?



「空来はすごいね。ありがとな」


「えっと・・・私は何も!」



良かった。


伝わったみたい。



「空乃に渡す時、一緒に来てよ」


「うん。・・・え?」



空乃ちゃんに一緒に会うってこと?


そんなこと、私がしても良いのかな?



「空乃と空来を会わせてみたい」


「い、良いの?」


「うん」



何か、楽しみになってきたかも!



「明日、大丈夫?」


「誕生日、明日なんだ?


何時に渡しに行くの?」