「じゃあ
空が名前の者同士何か分かるかも!
私が好きなお店に行ってみても良い?」
私が言うと、田中くんは笑顔で頷いた。
私が好きなお店。
内装も外装も海をイメージしてある。
中で売ってあるのも、海っぽいもの。
しかも名前は“Sea World”。
海が大好きな私にとっては
お気に入り以上の存在なんだ。
「え、ここ?空じゃないんだ」
田中くんが驚くのも無理はないか。
私の名前は海じゃないし。
「うん。昔から海が大好きなの。
空と一番近くて一番遠い存在だから」
「うん、そうだよね」
好きな理由を言ったら
田中くんは優しく微笑んだ。