「来てくれない理由は分かってるけどね」
「「え?」」
空来と2人で思わず聞き返す。
だって、俺はともかく
空来は意味が分かってないと思う。
俺は何となくは感じていたけど
まさか楓馬さんが気づいてるとは
思ってなかったから。
「俺と春馬、2歳違うけど仲良しで
小さい頃はいつも一緒に遊んだんだ。
小さい頃だけじゃなくて
最近までずっとそうだったよ。
でもね、こんなこと春馬の友達に
話すのもどうかと思うけど・・・」
楓馬さんはためらうように
俺と空来の顔を見た。
俺も空来も続きが聞きたかったから
大きく頷いた。
「春馬は気づいたんだよ。
俺が体調崩してこっちに戻って
入院したら親にほったらかしにされる。
親は俺よりも楓馬が大事で楓馬は俺から
親の愛情を奪うんだって」