牧野楓馬さんの病室は405号室。


空来が“階段が良い!”って


言い張ったから仕方なく階段で


4階にたどり着いた。



「ここ?」



2人で立ち止まった場所には


確かに“牧野楓馬”って書いてある。


じゃあ、ここで間違いないよね。



トントン



「はい、どうぞ?」



中から若い男の人の声がした。


もしかしたら本人?



「「失礼します・・・」」



おそるおそる中に入ったら


春馬そっくりの男の人が


こっち向いてベッドに座っていた。



「え・・・春馬?じゃないか」



思わず間違えてしまうほどに


春馬とそっくりで


すぐに楓馬さんだって分かった。