お母さんと家に帰ったら
18時を過ぎていた。
お父さんはまだだったけど
もうすぐ帰って来る時間。
「すぐご飯の準備するから
部屋で待ってて良いよ」
お母さんに言われて松葉杖は玄関に置いて
手すりにつかまって階段を上がる。
部屋に入ってすぐ目についたのは
今朝お姉ちゃんから渡された箱。
施設の先生がくれたものと
同じくらい大きいんだよね。
お姉ちゃんにこんなお金あるっけ?
なんて思うのは失礼かもだけど
バイトもしてないお姉ちゃんに
そんなにたくさんお金がある訳がない。
私はベッドに座って包装紙を
ゆっくりとはがした。
「あれ?」
中には2つの箱があって
さらに疑問が大きくなった。