日曜日の朝。
私は昨日の晩から一生懸命服を選んで
髪の毛も三つ編みにして寝て
ウェーブがかかるようにした。
何でこんなに張り切ってるんだろう。
「はい、できた。
こんなに張り切って、デートでもするの?」
お姉ちゃんに髪を結んでもらって
準備は万端。
「デートなんかじゃないって!
友達の買い物に付き合うの!」
否定はしても、やっぱり意識しちゃう。
顔が赤くなってるのが自分でも
分かるんだもん。
「空来、お昼は要らないのよね?」
「うん、要らないよ!」
お母さんがベランダから叫んでる。
あ、そうだ。
お父さんに挨拶してない。
私は荷物を玄関に置いて
さっき降りてきた階段を上がる。