「もしかして悪口!?」



泰生くん、私の悪口言ったのかなぁ。


自分で想像したけど結構傷つく。



「いや、それはないから!」


「あ・・・うん」



全力で否定されたら引き下がるしかない。


あ、そういえば今日


田中くんに言うことあったんだ。



「あのね、今日の帰り施設に


行くんだけどお母さんが田中くんも


送ろうか?って。どうする?」


「え、マジ?良いの?」



良いも何も、お母さんから言ったし。



「うん、大丈夫だよ」


「じゃあ、お願いする」



やった、田中くんと帰りも一緒だ。


あれ?


何で私、喜んでるの?


いや、別に嫌いとかじゃなくて。


今までも登下校一緒だったこと


何回もあったのにね。