男子がいない教室は本当に静かで
それは休み時間になっても
しばらくの間続いた。
「空来!読んだ?」
5分くらいして男子が戻ってきて
教室の中は一気に賑やかになった。
舞衣と話してた私は
田中くんの声で舞衣から視線を外した。
「空来、私トイレ行って来るね」
「あ、うん」
舞衣、さっきもトイレ行ってたのにな。
気を遣ってくれたのかな?
「日曜日、特に何もないよ」
「マジ?助かる。サンキューな。
時間とかは土曜日に練習終わってから
決めたので大丈夫?」
「うん、大丈夫だよ」
田中くん、本当に安心してるんだ。
そんなに大事な買い物なのかな?