1限が終わった。

次の時間は体育祭の練習。
華と一緒にグラウンドへ行く。
グラウンドには全校生徒が集まってガヤガヤしていた。
この人数にこの日差し、嫌になるくらいだ。

「友那、青軍こっちに並んでる」

そういって華は手招きをした。
私たち2-4は青軍。
はあ。めんどくさい。

「これから青軍の応援リーダーを紹介します」

軍別練習が始まった。
始めはリーダーの紹介だった。

「青軍団長、森崎大河です」

そう聞こえたのと同時に下を向いてた私は顔をあげた。

森崎大河…。

三年生で一番かっこいいって有名な人。
この学校は人数が多く見たことがなかった。前から話を聞いていて少し興味を持っていたところだった。


ねえ友那、大河先輩!あれだよ!と騒いだように後ろから華が話しかけてくる。

だけどそんなの上の空。


私は大河先輩に見惚れていた。