写真を撮り終えたあと、ユウカちゃんが私の耳元で小声で囁くように言った。


「陽汰先輩と喋んなくていいの?聞くんでしょ、メアド」

「・・・っ」


『聞く』と言い出したのは私なのに、今になって緊張で少しそれも憂鬱になってくる。


「もう、ウジウジしない!大丈夫、あたしも後ろにいてあげるから!」

「・・・でも・・・」

「後悔しないの!?」


ユウカちゃんは少し声を荒げた。

私はその言葉に背中を押され、先輩のところに行く事にした。


「ありがとう。頑張るね」


そして私は陽汰先輩のところに向かった。