─玄関前─
体育館の作業も終わり、私達は卒業生が出て来るのを玄関前で待っていた。
私達、陸上部は元陸上部の先輩達に卒業祝いとして色紙などプレゼントを用意していた。
陸上部全員分の色紙。
男子にはシャーペンとタオル、女子にはペアのマグカップ。
それぞれ薄いピンクの紙袋に入れてラッピングした。
「先輩達、まだかな?」
ユウカちゃんは紙袋を膝に当てながら言った。
「もうすぐじゃない?やっぱり先生も寂しいんだよ」
私が持っている紙袋には陽汰先輩の名前の色紙は入っていない。
別の男の子の名前の色紙が入っている。
陽汰先輩の色紙は他の男子生徒が持っている。
「・・・あ、来たよ!」
ユウカちゃんは玄関のほうを指差して言った。
「本当だっ」
先頭に出て来たのは野球部の子が大半だった。
それから陸上部がやっと来た。
体育館の作業も終わり、私達は卒業生が出て来るのを玄関前で待っていた。
私達、陸上部は元陸上部の先輩達に卒業祝いとして色紙などプレゼントを用意していた。
陸上部全員分の色紙。
男子にはシャーペンとタオル、女子にはペアのマグカップ。
それぞれ薄いピンクの紙袋に入れてラッピングした。
「先輩達、まだかな?」
ユウカちゃんは紙袋を膝に当てながら言った。
「もうすぐじゃない?やっぱり先生も寂しいんだよ」
私が持っている紙袋には陽汰先輩の名前の色紙は入っていない。
別の男の子の名前の色紙が入っている。
陽汰先輩の色紙は他の男子生徒が持っている。
「・・・あ、来たよ!」
ユウカちゃんは玄関のほうを指差して言った。
「本当だっ」
先頭に出て来たのは野球部の子が大半だった。
それから陸上部がやっと来た。