─喫茶店─


「─────私はカフェラテで。心向は?」

「じゃあメロンソーダで」

「畏(かしこ)まりました」


店員さんに注文をして私達はやっと一息入れた。


「寒いのによくそんな冷たいもの飲めるね」

「え、だってお店の中は温かいし」


ユウカちゃんは呆れたように笑った。

そしてこう続けた。


「そんなことよりさ、あんた最近至と仲いいよね」

「速水くん?そう?」

「仲いいよ。至ってあんま女子と話さないでしょ」

「もう〜、そういうのやめよ。苦手。速水くんもいないのに勝手に決め付けたら駄目だよ」


私はちょっと恥ずかしくなって話題を変えた。


「ねえ、クリスマスどうするの?ユウカちゃんは」

「ん〜、特に予定ないよ。彼氏もいないし」

「じゃあ一緒にお買い物でも行こうよ!」

「うん、それいいね。どうせならうちに泊まる?寂しくないように」


ユウカちゃんは冗談混じりな笑顔を見せた。


「いいの?泊まる泊まるー!」