「はぁ?アンタ何言ってんの?」


そう、知らないフリ。
私のポーカーフェイスは最強だ、といつも思う。

どんな状況でも考えてる事を表に出さない。
それが私の最強の技。


「誤魔化すなって。ほら、本当の事言ってみ?ん?」


うわ、うざい。すっごくうざい。

コイツ絶対私の弱みを握りたいだけだろ・・・!


絶対言わない!!


「誤魔化してないし。第一アンタには関係ないでしょ」

他人から見れば、私は相当嫌そうな顔をしている。
この鉄の仮面が破れるかね?え?




無理でしょう?





だって、誰も見抜いた事が無いんだもの。


「嘘つくなって。お前、顔真っ赤だぞ。」


あ、これはピンチ!!


私の脳内で警報が鳴り響く。


こんな奴に知られたらクラス中・・・いや、学校中に知れ渡るわ!!!


だが、顔が赤くなるのは自分ではコントロールしようがない。

別の事を考えて、頭を冷やすしかない。


冷静になれ・・・!私・・・!


「何言ってんの?教室が暑いからでしょ?」


・・・ちょっとこれは無理があったかも。

ヤバイヤバイヤバイ!!!