そう言うトウマさんは変わらずその微笑みを浮かべたままで、そんな彼を見ている事が、私にはなんだか胸が痛くて…そっと視線逸らそうとしたその時、


「でも…そんなの、求めるものが見つからなくて、ただ八つ当たりしていただけにすぎない」


その言葉で、彼の表情が変わった。彼の瞳の、力が変わった。


「君に教えて貰った。孤独との向き合い方を。孤独の中の光の見つけ方を。君はいつも、たった一人でそれに向かっていた。独りの孤独に怯えながら、独りの世界に身を置きながら、それでも君は君だった」


真っ直ぐと力強い視線。

ーーそれでも私は私だった。

孤独の中で、私はいつも私だった。


「……どういうこと…?」


それに思わず、私は尋ね返してしまう。トウマさんの言葉の中に居る“君”という存在。それが私だとしても、それがトウマさんの求めているものだとは到底思えなかったからだ。

それでも、そんな私にトウマさんはそうだと、大きく頷いてくれる。