「…何か分かったみたいだな」
「え?あ、いや…その…」
「良かったらその分かった事、俺にも教えてくれないか?」
「…え!いや、えっと…」
その時のトウマさんは、微笑みを浮かべていた。でもそれは…今のこの状況では、私にとっては冷や汗をかく原因にしかならない訳で…
…この、有無を言わさない感。やっぱりトウマさんは、怒っている。
「す、すみませんっ、トウマさん」
そうとなったらまずは、謝罪するしかない。
「ただその、どうしてもトウマさんの作った洋服が着てみたくてですね、そうしたらナツキさんが写真も撮ってみようと、それでちょっと使ってもいいかと言われた結果、あのような事に…」
そして分かってもらうしかない。私もそんなつもりは無かったのだと。全てはナツキさんの策略なのだと。…つまり、それはナツキさんのせいだと、今私は言っている訳で…