何の事?と、自然と首を傾げたその瞬間、お願いお願い悪いようにはしないから!と、私に勢い良く詰め寄るナツキさん。その勢いに押されて、私は思わず「わ、わかりました」と、承諾をした。

まぁ、ちょっとした広告に使うだけだって言うし…なんて、軽い気持ちだった。その時は本当にそれだけだった。どうせ私だし、使うとしてもきっとほんの小さな一部だろうしと思っていた。というか、 それで当たり前だと思う。それが正しいんだと思う。私の感覚は間違って無かったと思う。


…事件は、そんな出来事も忘れた頃に起こったのだ。


「…ほら、やっぱりそうじゃない⁈ 」

「嘘ー?どれ?」

「これだって!他の子も言ってた!」

「…え、マジで?これマジなやつ?」

「そう!絶対そうだってほら!」



………視線が痛い。