そうか、あの名前が秘密だった事にはこんな理由が…でも駄目だって言われてた事をしたんだから、それって私じゃなくてナツキさんが悪いんだと思う。うん。そうなんじゃないかと思う。

なんて心の中で思っていると、「おい、今なんか失礼な事考えてんだろ」とナツキさんからすかさず指摘が入った。そして、なんで分かるの？と思った次は、「分かるんだからな、あんたの事はお見通しだ」なんて、またもや読まれていたらしい。


「……ナツキさんもすごいですね」


私が思わず呟いてしまうと、ナツキさんは「まぁな！」と、例のあのドヤ顔をした。ナツキさんといったらこの顔と言っても、もう過言では無いかもしれない。


「それに俺の判断は正しかった！今日も正解だった！」

「え？」

「いやぁ、いい感じの出来だよなほんと！なぁ、これこのまま使っていい？」

「え、つ、使う？」