「転校生を紹介する。

舞田 葉丹衣(マイダハニイ)さんだ。

よろしくな」


『…宜しくお願いいたします。』


クラスはざわめく。

大半が可愛い、なんでメイド?、とかだった。
それは俺も最初会ったとき思った事と怖いほど被った。


じ ゃ ね え よ 。


(なななな、なんで俺のクラスなんだよ
ちくしょぉぉお!!)


よし、もうこいつに話しかけられても無視しよう。

俺は何も知らない、知らない


「じゃあ、舞田は田中の隣で」


葉丹衣は少し頷くと、田中の所とま逆のところに歩いていく。

いや、正確に言えば俺のところに…

きている?


『私は、御主人様と一緒に居なければいけない義務があります。

田中様には申し訳ありませんが、春川藍人の隣に居させてもらいます』


「「は?」」


クラスの皆の声がハモった。

こんなにも一致団結したことは最初で最後であろう、珍しい光景だ。

俺は首から冷や汗がぶわっと出てきた。


『私はクラスメイトの皆さんと馴れ合う気は最初からありません。』


それを言い終わってから、
女子の目が揺らいだ、ゾッとした瞬間があった。