コンクール後の部活、やっと今日からまた桃先輩に会える。
長かったこの休みの間、俺は課題をしたり、勇成たちと遊んだり、従兄弟の実結と買い物に行ったりと短い期間の中でも充実した夏休みを送っていた。
勇成から、星野先輩から桃先輩に告白したという噂も聞いた。
だけど、不思議と俺の心は暗くはならなかった。
そして、いよいよ人生一番の勝負の時だ。
桃先輩に、告白する。
覚悟は決めてきた。
振られる覚悟も、気まずくなってしまうかもしれないリスクも全部全部背負って、それでも伝えたいって思う気持ちのほうが強いから。
早く、この思いを伝えたい。
「桃先輩、今日、練習が終わったら少しいいですか?」
きっと、桃先輩はコンバスのことで相談でもあると思ったんだろう。
笑顔で快く頷いてくれた。
今日の練習はものすごく短く感じた。
あっという間に終わってしまい、音楽準備室には俺と桃先輩の二人だけに。
「コンバスのこと?それともベース?」
教則本を手に取りながら、やさしく俺に笑いかける。
この思いを口に出したら、どんな顔をするのかな。
長かったこの休みの間、俺は課題をしたり、勇成たちと遊んだり、従兄弟の実結と買い物に行ったりと短い期間の中でも充実した夏休みを送っていた。
勇成から、星野先輩から桃先輩に告白したという噂も聞いた。
だけど、不思議と俺の心は暗くはならなかった。
そして、いよいよ人生一番の勝負の時だ。
桃先輩に、告白する。
覚悟は決めてきた。
振られる覚悟も、気まずくなってしまうかもしれないリスクも全部全部背負って、それでも伝えたいって思う気持ちのほうが強いから。
早く、この思いを伝えたい。
「桃先輩、今日、練習が終わったら少しいいですか?」
きっと、桃先輩はコンバスのことで相談でもあると思ったんだろう。
笑顔で快く頷いてくれた。
今日の練習はものすごく短く感じた。
あっという間に終わってしまい、音楽準備室には俺と桃先輩の二人だけに。
「コンバスのこと?それともベース?」
教則本を手に取りながら、やさしく俺に笑いかける。
この思いを口に出したら、どんな顔をするのかな。