うーん…確かに、幼なじみはそういうところが難しいのか?

でも、それは俺も同じだけど。

それに幼なじみって今の俺からしたらものすごく羨ましい関係。

だって星野先輩は桃先輩に一番近くにいる。

家も向かいで、しょっちゅう会ってんだろうな。

「瞬君も悩みがあるの?ため息ついてたけど…」

ここで素直に話してしまうのは多分、血筋ってやつ。

俺と実結は昔からよく似ているところがあると言われることが多い。

「俺も好きな人がいるんだけど、いつ告白しようかなって迷い中。」

本当はいますぐにでもあって思いを伝えたい。

もうこの気持ちは止められない。

そればかりか、どんどん加速していくんだ。

「そうなんだ、すごいね!告白、頑張ってね!」

「実結も頑張ろうぜ!次あったときは、お互いいい報告できるといいな!」

そう言うと、実結はうんと笑顔で頷いた。

残りの夏休みもばあちゃんちで宿題したり、勇成や瑠奈たちと花火をしたり、毎年あまり変わらない日々。