夏休みに入ってからの、二回目の強化合宿の三日目の夜。
九時を過ぎても、パート練習は続いていた。
「じゃあ最後にWから最後まで通して終わります!」
瑞穂先輩の声に、パート内での気合がビリっと入る。
今日の最後の通し。
疲れていたけど、低音の心地よい音に演奏に夢中になった。
「よし、じゃあ今日はここまで!ありがとうございました!」
「「ありがとうございました!!」」
練習が終わり、松脂を弓に塗っていると、目の前にすっと何かを差し出された。
顔を上げると、そこには桃先輩の姿。
「瞬君、これ。指痛そうだし、よかったら使って?」
差し出されたのは絆創膏。
桃先輩の指にも同じものが貼ってある。
「ありがとうございます!」
さすがに一日中コンバス引いてたら、指も痛くなってきて傷もできる。
絆創膏持ってるなんて、さすがは桃先輩!
「あ、待って。」
そう言うと桃先輩は俺の手からさっき渡してくれた絆創膏を抜き取ると、剥がして俺にグッと近づいた。
九時を過ぎても、パート練習は続いていた。
「じゃあ最後にWから最後まで通して終わります!」
瑞穂先輩の声に、パート内での気合がビリっと入る。
今日の最後の通し。
疲れていたけど、低音の心地よい音に演奏に夢中になった。
「よし、じゃあ今日はここまで!ありがとうございました!」
「「ありがとうございました!!」」
練習が終わり、松脂を弓に塗っていると、目の前にすっと何かを差し出された。
顔を上げると、そこには桃先輩の姿。
「瞬君、これ。指痛そうだし、よかったら使って?」
差し出されたのは絆創膏。
桃先輩の指にも同じものが貼ってある。
「ありがとうございます!」
さすがに一日中コンバス引いてたら、指も痛くなってきて傷もできる。
絆創膏持ってるなんて、さすがは桃先輩!
「あ、待って。」
そう言うと桃先輩は俺の手からさっき渡してくれた絆創膏を抜き取ると、剥がして俺にグッと近づいた。