それにけっこうバンドとか聞くの好きだし!

なんと言っても彼女に会いたい!

こうでもしなかったらもう話すこともないと思う。

だって相手は一つ年上。

教室の階も違うから、部活であわないともう接点はなくなってしまう。

「瑠奈、今日も吹奏楽部に行くんだろ?俺も行く!」

思い立ったらすぐ行動!

これ、俺の座右の銘だ。

凛からはもっと冷静に落ち着いて行動しろと言われたけど。

でもそんなうかうかしてたら、あの先輩めちゃくちゃ可愛いからきっと誰かに取られてしまう。

何も言えずに終わらしたくない。

「もしかして、可愛い子でも見つけたの?」

うっ…

瑠奈ってこういうとこ、なかなか鋭いんだよな。

でもここである先輩に一目惚れしました!なんて言ったら昨日の母さんや凛みたいにバカにされるかもしれないし…


第一恥ずかしくてそんなこと言えねえって!

「いやいや!長く離れてた音楽にまた興味を持ちまして!ピアノ教室はちょっと行けないから、吹奏楽部ならいいかなって!」