大和 side

ふぁー。ねみぃー。

あ、俺は大谷 大和(おおたに やまと)

がっこーたりぃ・・・

お、目の前に見慣れた背中発見。

おー、ぎゃーぎゃー騒いどる。あ、片手をつきあげた。

俺は、苦笑いしながら、奈々・・・麻田奈々香(あさだななか)

に声をかけた。

「よ、朝から元気だなー」

「うひゃぁぃ!びびったー!!大和ぉ~いきなり声かけるなぁー!」

くっ。うひゃぁぃ!て。

あ、ちなみに、奈々こと奈々香は、俺の彼女。

無自覚、天然、美少女と言う、男の理想のど真ん中だ。

ついでに、美人のなかでも、かわいい部類に入る。

二重の大きな目

ぷるんとしたピンク色の唇

透き通りそうな白い肌

そこにひときわはえる桃色の頬

すべてが完璧だ。

ま、自分が美人だなんて微塵もおもってないけど。

それにしても・・・

「うひゃぁぃ!って・・・」

なんつー声だよ・・・可愛すぎる・・・

すると、今度は頬をぷくぅと膨らませ、睨ん・・・いや、上目ずかいで、

しかも、潤んでいる。

もお、やばい・・・俺を殺す気かよ。

自分でも顔に熱が集中してきているのが、分かる。

その顔を隠すように、俺は、ほら、行くぞ。と、すたすた歩き始めた。

あわてて、その後を追いかけてくる奈々。

で、奈々と、べらべらしゃべると、

学校に着いた。

女子に見つかり叫ばれる。

うるせぇ・・・

奈々は慣れてるのか、平然と無視する。

睨んでるし笑

奈々とは、クラスがちがうためここでおわかれだ。

奈々が、ばいばーいと、言って走っていった。

また片手つきあげてる笑

おかげで、今日も、気分よく一日過ごせそうだ。

奈々パワー半端ねー笑

おっと、俺も行かねーと。

まだ、しつこくいたおんなどもを一睨みして、教室に急いだ。