どんどん近づいて来る


「ちょ、宮田君…ッ」


唇が触れそうな距離まで
顔が近づいて来る


唇どうしが触れそうになった瞬間


シュンッ


私と宮田君の顔の間を何かが通った


宮田君の前髪が少し斬れて


床に落ちる


「包丁……?」