「…琴、俺にお前を守らせてくれ。アイツがいなくなってから、俺が琴を守らなきゃいけないと思ったんだ。」 「…ごめん…私…、ちょっと、帰る…。」 ずっと心の奥深くにある箱にしまって、 カギをかけておいた記憶。 今、カギが壊されて、箱がグシャグシャに潰れて、跳びだしてしまったそれは 私の心をズタボロに傷つけながら、私の頭の中に広がっていった。