シュウへ。

貴方はきっとこの手紙を読むことは無いでしょう。

けどいいの。

貴方が好き。

気が狂いそうなほど。

毎日目が合う度期待してる。

「カナピクって動いたーびっくりしたん?」

ヒカルも横に居たのに私を見てくれてた?

「カナ手ェあげんの早いー」

ダンスの時だっていつも私のこと見てくれてた?

やめよやめよ。妄想注意。

ってよく考えてる。

それはシュウのせいで。

シュウ、あのね。

毎日楽しいよ。

けど明日が来るのが怖い。

3月24日…

その後に卒業パーティーする。

それが終われば私達はサヨナラ…

2月の帰り道。

私シュウの後ろ歩いてた。

どれだけ追いかけても手を伸ばしても届かなかった。

でも声をかけるのが怖かった。

シュウ…

ヘタレな私でゴメンね。

卒業したら私はこの日の夢をきっと見る。

そんなことが無いように次は声、ちゃんとかけたいの。

私は貴方が大好き。

2月にね、雪が積もってた。

この街にも積もるんだね。

雪にもシュウとの想い出がある。

漢字にもシュウとの想い出がある。

どんなものにもシュウとの想い出がある。

忘れられないの。

シュウの笑顔が。

3月14日にあった6送会。

その時に皆に見せたダンス。

すっごく練習してたよね。

そのとき私とシュウ隣だったんだ。

いつもシュウ私の見てるからワンテンポずれてたよ。

そう言うといつも笑うシュウ。

ココだけは覚えてる!

ってドヤ顔で言ってたけど本当は全部覚えなきゃだよ?

ダンスの位置替え。

私はシュウの斜め前になった。

モエの方が近いのに私にいつも話しかけてくれたよね。

それは幼馴染で喋りやすいから?

私とシュウの想い出は

星の数だけあるけど

それを覚えてるのはきっと私だけ。

けど私の記憶の中にいるシュウは

すごく楽しそうだからいいんだ。

卒業

しても私は貴方を忘れない。

本当はこの

「貴方との想ヒ出日記」

に書いてあること以外にもあるよ。

貴方が忘れてることも私が覚えてるから。

いつか、いつかね。

貴方にこの小説を紹介したい。

この手紙を読んだら貴方は何を思う?

卒業式の日。

プレゼント渡すね

私はチップ。シュウはデール。

お揃いだよ?

シュウへのこの手紙…

読んだ人はほとんどいないでしょう。

それでも

シュウじゃないけど読んでくれた数人の方。

貴方はここまで人を好きになったことがありますか…?

私は…シュウに3歳の時に恋をしました。

嘘だって思うけど本当。

私は今日まで。

ううん、これからも

シュウに

初恋を捧げます…

これから、私とシュウとの想ヒ出を紹介していきます。

忘れたくないから。

シュウ。

大好きだよ