俺の隣で無邪気に笑う美月はとても愛しくて、可愛くて。


小さい頃、美月に恋をした俺はまた大きくなって綺麗になった美月に二度目の恋をした。



いつも笑顔で明るい美月。
頼りがいのある美月。
なんでも簡単にこなしてしまう美月。


長い間、周りに見せていたその美月。
それは偽りの姿。



本当の美月はそんな完璧な人間じゃない。



人一倍傷つきやすくて、
人一倍淋しがり屋で、
人を簡単に信じられない、
心に闇を抱えた美月。



周りには上手く隠していても俺には本当の美月が見えた。



小さくなって自分の本当の姿を隠す美月が。