けれど叶わないと諦めていた願いは、神様の気まぐれかあたしに対しての謝罪だったのかわからないけど、



あなたと再会して視線が絡まった瞬間、時間が止まって心臓が大きく震えたの。


けれどどうしても信じられなくて、怖くなって逃げた。


また手からこぼれ落ちるように失うんじゃないか、裏切られるんじゃないか。



悪魔が囁いては、天使がそれに反論している。




けれど、学校で二回も偶然出会った時、あたしは天使を信じることにしたの。


――ううん、信じたかったの。