あたしのこぼれ落ちるように出た言葉はしっかり陽の耳に届いたようでまた陽に抱きしめられている。
「ちょっ!!陽、苦しいよ…。」
押し潰された声で言うと陽はパッと解放してあたしの目を見た。
「本当に、本当だよな??゙冗談"なんて今更言うなよ??」
「言わないよ。あたしは陽が好き。きっと陽が施設に来た時から好きだったんだと思う。」
―……そう。あたしはきっと陽を一目見た瞬間から恋に落ちてたんだと思う。
表情豊かで、全てを優しく温かく包み込んでくれる笑顔に、癒されながら。
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