あたしは、開きかけた心をまた厳重に閉じ込めて話を続ける。
「人間なんて信じない。すぐに裏切る。あなたも同じよ。早くこの部屋から出てって。顔も見たくない!!」
こんな言葉を投げ付けると先輩が、あたしの顎を持って無理矢理顔を上げさせて陽先輩と目を合わせさせた。
「美月??そういうことは下を向いて言うより、その人の目を見て言った方が効くんだよ。もぅ一回言ってごらん。」
先輩はあたしの目を見て優しい声音で言った。あたしの顔は酷かったらしく、先輩はあたしの顔を見ると悲しそうな瞳に変わった。
.
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…