その時、ドアの方から光が差し込んできて誰かが入ってきたのがわかった。
あたしは膝を抱えるようにして小さく座って、顔を俯けていたので誰が入ってきたのかもわからない。
「美月??顔を上げて、俺の目を見て話して。どうしたんだ??俺にも言えないことか??」
あたしの頭の上から陽先輩の声が聞こえた。反射的に顔を上げてしまいそうになったけど、我慢してこの言葉を吐き出した。
「あなたには関係ないことです。」
あたしは敬語を使って話した。あたしは顔を上げられるわけもなくただ、ただ黙っていた。
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