「美月…??」
陽先輩のその切ない声があたしの胸を締め付けた。
本当は今すぐにでもドアを開けて陽先輩に抱きしめて、陽先輩の温もりに涙を流したかった。
でも、あたしにはそんなこと出来なかった。どうしても、今日言われた言葉が脳を支配してあたしの心がそれに同調して
[人を信じて裏切られて傷つくのは自分自身]
[陽先輩だって、小さい頃突然姿を消した。まだ完全に信用は出来ない]
などとあたしの臆病な心が、傷だらけの心が囁き出す。
.
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…