「美月は、誰にも心を開いてない。この家に来てからもだ。笑ってるけど、心から笑ってない。誰にも心の内側を見せたことはない。俺も努力はしてるんだけどな…」
空気が重くなったところに、水澤サンが慌てて入って来た。
「美月様はどちらへ??大きな声が聞こえたそうですがー…??」
「あぁ…。美月を怒らせたみたいだ。後から謝りに行くよ。」
「怒った??最近、美月様はお変わりになりました。この前、美月様の本当の笑顔を見た気がします。」
本当の笑顔ー…??
美月がー…??
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