あの懐かしい海でゆっくりとした時間を楽しんだ後、また電車に乗って美月の家の前まで来た。



「じゃあ、今日はゆっくり休むためにも早く寝ろよ。」



と言って、俺は美月の額に軽くキスをしてから後ろを向いて歩きだした。



「陽先輩!!!ちょっと待って!!!」


と美月は慌てて俺を駆け寄って来た。後ろを向くと美月は、ラッピングされた小さな袋を差し出していた。