「てかお前、家何処・・?」


「えっ・・?」




これは・・・。


教えていいのか・・?


さすがに住所は

個人情報すぎないか・・・?




ていうか忘れてたけど、





この人、





いったい誰なんだ・・・?




自殺しようとしていた所を

助けてもらった恩人・・?



いや、待てよ。




いきなり抱きしめてくるし、


名前聞いてくるし・・。


それに、住所まで・・。



もしかして、変質者・・?


それとも、


ストーカー?!




「バカかお前」

「へっ?・・・痛!!」


突然、金髪さん?ストーカー?

に頭を叩かれた。



「俺は変質者でもストーカーでもねぇよ。

 ・・・てか全部口に出てたし。」


「あ、すいません。」



あちゃー、私としたことが。

思ったこと全部口に出しちゃってた

なんて・・・。



でも、


変質者でもストーカーでもないなら

なんで・・・。



「送ってやるよ、家まで」


「えっ・・?」


「女がこんな時間に一人で歩いてると

  危ねぇだろ・・。」




あっ、そういう事。

なんか勘違いしてた私、恥ずっ!!




「あ、ありがとうございます・・。」


「とりあえず此処出るぞ。」




金髪さんはそう言うと私を立たせ、

腕を掴んで歩きだした。



「は、はいっ・・」




そして私達は屋上を後にした。