「それならいいけど……エミリ、行こ。」 「あ、うん!」 あたしは部活を出る間際に、影山を思いっきり睨んでやった。 するとアイツは、ニコニコと手を振ってきた。 それに口パクで何か言っている。 んー?? ば、い、ば、い、は、ら、ぐ、ろ、お、ん、なぁ!!? あたしは、さっきと変わってニッコリ微笑み、中指を立てた手を突き出した。