「んー、ならエミリって呼ぶ。」 そう言ってコイツは、あたしの頭に手を置いたんだ。 いきなりな事もあったけど、これが短気なあたしの限界だった。 「触んじゃねーよ、バカ野郎。」 「えっ!?」 気付けばあたしは、コイツの手を払っていた。 当然、本人は驚きのあまり目を丸くしている。 あたしは…あたしは現在、うっかり素が出てしまい、冷や汗をかいている。