「いやー、少し心配だったんですよ。名前があってるかどうかね。 でもあってたからホッとしました。」 「そう。確か君は、影山翔毅くんだよね? 私になにか用かな?」 あたしは物腰柔らかく言った。 「いえ、特に対した用は無いんです。ただ、1人で帰ってたから。 ちょうど俺も1人だし、先輩だけで暗いのに危ないなぁと思いまして。」 ほほう、なかなか紳士的な奴じゃない。