部活はあっという間に終わり、日はもう西に傾いている。 いっくんは補修に行ってて、もうこの場にはいない。 1年生達は少し重そうなトンボで、グラウンドをならしている。 それからしばらくして、竹口先輩が集合と呼びかけ、 みんなで挨拶をしたあと、解散した。 やれやれ、なんて思いながら校門出ようとしたその時ーー。 「神崎エミリ、先輩ですよね?」