「翔毅は…あなたが好きだと言って、あたしに別れを告げました。」














急に、胸がドクンッと脈を打った。








「なに、言ってんの? 翔毅はね、あたしの事を遊びだと思ってるから。」




「そんな事ありませんっ!!!!」








矢島がいきなり大きな声をあげたので、あたしはひるんでしまった。








「翔毅は最初からあなたを気にしてたです。付き合ってる私なんかどうでもよく。


そりゃあ、かわいくて小さい神崎先輩と真逆の、私みたいに地味で冴えない女が


はなから完璧な、美人なあなたに勝てるわけないんですよ!!


翔毅は…翔毅は確かにあなたが好きと言っていました。」