それからあたしは気づいたんだ。 どれほど翔毅が好きだったか。 翔毅、翔毅、翔毅ーー‼ あたしの中で翔毅は、特別な存在になっていたのに。 翔毅はあたしにキスしたんだ。 今、翔毅の気持ちがわかると同時に、 あたしがフってきた人達の気持ちがよくわかる。 あの人達は、あたしのせいでこんなにも苦しんでたんだね。 今更ながら、申し訳ない気持ちになった。