「いや、あたし、学校帰りに店とか寄ったの初めてだし、 サボったのも初めてだから。何気にとても楽しいわ。」 「そうか、そりゃよかった。それより、口にナゲットのケチャップついてる。」 「えっ!!! 嘘っ!!?」 俺が指摘すると、エミリはブレザーのポケットからコンパクトな鏡を取り出し、 ケチャップをティッシュで拭き、それからもう一度鏡を見て微笑んだ。