「そ、そうなんだ。へぇ〜。」

「新田くんは、好きな子いないの?」

「え? あ、いや、好きな子くらい、いるよ。」

「どんな子?」



高木の大きな目が、上目遣いになって真っ直ぐ俺を見つめている。

うわ〜、やめてくれ!!

すっげードキドキする。

ど、ど、どうしたらいいんだ.......



「宏樹〜! おは〜!」



いいタイミングでブサイク仲間の翔が入って来て、後ろに座った。

ナイスだ、親友。

イイ感じに空気読めてないぞ。



「何、話してたの?」

「新田くんの好きな子。」

「え? だって、それって.......。」

「言うな〜!!」