「宏樹、カワイイ。」

「うるせー。」



カっとして、逃げるように自分の部屋に戻り、ベッドに突っ伏した。

あぁ、ムカつく。

当たってるし、恥ずかしいし。

お願いだから、今あったことは高木に言わないでくれ。

もちろん、手も出さないでくれ。

ま、兄貴は性格悪い訳じゃないから、俺の気持ちがバレてるんなら、さすがにそれはしないと思うけど......



それにしても、高木の好きな人って誰なんだろう。

そっちの方が気になってイライラする。

マジで何にも手につかないや。



俺、いつの間に高木のこと、こんなに好きになっちゃったんだろう。

あいつのことを考えると、何だか、胸が苦しい........,