その日の放課後、奈美を待つために教室にいた。
するとドアが開き、入ってきたのは智樹だった。
「あっ遥香。やっぱ奈美のこと待ってた。」
最近、智樹の態度にどう接すればいいのか分からずにいた私は戸惑っていた。
智樹はあれから、私にいつも通り接してくれるがそこに好意の気持ちがあるのはあからさまだった。
「あっうん。智樹は部活?」
「うん!今終わったんだ。...............あのさ今日一緒に帰れないかな。」
「............ごめん。今日はな『奈美は!翔と帰るって...........さっき言われて伝言頼まれたんだよね。』」
途中で智樹に言葉を被せられてしまった。